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欧州スーパーリーグの仕組み|参加チームとレギュレーションは?

欧州スーパーリーグ構想がついに正式発表され、欧州並びに世界中のサッカーファンに激震!

欧州チャンピオンズリーグだけでなく、これまでの欧州サッカー界の仕組みをすべて破壊するといわれる「スーパーリーグ構想とは?」

詳しく解説していきます!

欧州スーパーリーグ|参加チームは?

欧州スーパーリーグに参加を表明したのは、今のところ「12チーム」

ラ・リーガ レアル・マドリード
バルセロナ
アトレティコ・マドリード
プレミアリーグ アーセナル
チェルシー
リヴァプール
マンチェスター・シティ
マンチェスター・ユナイテッド
トッテナム
セリエA ユヴェントス
ミラン
インテル

欧州スーパーリーグ構想は、創設クラブ 15 チーム + 招待枠 5 チームの全 20 チームという「欧州チャンピオンズリーグにとって代わる大会」

ただ現状では 12 クラブのみ参加を表明!

おそらく声が掛かったであろうバイエルン、PSG は参加を見送っています。

 

どうしてスーパーリーグを作るの?

すでに欧州チャンピオンズリーグがあるのに、どうして新しく作ろうするの?

欧州スーパーリーグの初代会長である ”フロレンティーノ・ペレス”(レアル・マドリード現会長)は、スーパーリーグ設立の理由を 3 つ挙げています。

1. クラブ収入の安定化

まずは、お金です。それぞれのビッグクラブは、チャンピオンズリーグ放映権料の分配に不満を持っています。

ざっくりにいうと「人気のあるビッグクラブがいるおかげで、放映権料が高く売れているのに、どうして貰えるお金が少ないんだ!」ということです。またコロナの影響を受けて、クラブ財政が悪化していることも理由の 1 つに挙げています。

2. サッカーコンテンツの最大化

ネットフリックス、Youtube などの影響によって、メディア・プラットフォームでは、凄まじいコンテンツ競争が起こっています。そのためコンテンツ内容をさらにブランド化させたいというのが 2 つ目の理由です。

チャンピオンズリーグとはいえ、消化試合があったり、力の差があるチームとの試合は「視聴者にとって最高ではない」と捉えており、常にビッグクラブ同士が対戦する欧州スーパーリーグを提供すれば、コンテンツの力を最大化できるという考え方。

3. 過密スケジュールの緩和

国内リーグ、国内カップ、欧州 CL と年間の試合数が多すぎるため、選手への負担が大きく怪我をしてしまう。それなら 20 チーム規模の欧州スーパーリーグにして「試合数を減らそう!」というのが 3 つ目の理由となっています。

表向きは、コンテンツ強化と過密日程などの理由を挙げていますが、最大の要因は、「1.クラブ収入の安定化」です。

つまり、もっとお金がほしい。

これが欧州スーパーリーグを作る理由です。

どうしてここまで断言できるのかというと、発表されたレギュレーション(大会方式)を見ると「リーグ設立の理由」との大きな矛盾が見えてきます。

 

チャンピオンズリーグとスーパーリーグの違い

欧州スーパーリーグ(ESL)に参加するクラブは、国内リーグにはこれまで通りに参加します。単純にチャンピオンズリーグ(CL)には参加せず、スーパーリーグに参加するという図式なのですが、それぞれのレギュレーションは大きく違っています。

欧州チャンピオンズリーグ|新方式(2024年)

チャンピオンズリーグ(CL)は、2024年から新しいリーグ方式を採用する予定です。

出場枠が 32 → 36
グループステージが 6 試合 → 10 試合

まず過去の成績をもとにした「UEFA 係数」により 1 位~ 36 位のランキングを決め、36 チームを 4 つのグループ(各9チーム)に分けるレギュレーションになります。

グループステージの対戦方式は、ホーム&アウェイの総当りではなく、日本の大相撲でも採用されている「スイス方式」です。

UEFA係数によるグループ分けの一例

グループ ランキング(UEFA係数) グループステージの対戦方式
A 1位 レアル・マドリード
2位 バイエルン
3位 PSG
4位 ユヴェントス
5位 リヴァプール
6位 マンチェスター・シティ
7位 バルセロナ
8位 アトレティコ・マドリード
9位 トッテナム
Aグループの2チームと対戦
Bグループの3チームと対戦
Cグループの3チームと対戦
Dグループの2チームと対戦
計10試合
B 10位 アヤックス
11位 インテル
12位 チェルシー
13位 ドルトムント
14位 マンチェスター・ユナイテッド
15位 ポルト
16位 ミラン
17位 アーセナル
18位 セヴィージャ
Aグループの3チームと対戦
Bグループの2チームと対戦
Cグループの2チームと対戦
Dグループの3チームと対戦
計10試合
C 19位 ヴィジャレアル
20位 ラツィオ
21位 アタランタ
22位 ライプツィヒ
23位 ボルシアMG
24位 オリンピアコス
25位 マルセイユ
26位 シャフタール・ドネツク
27位 ザルツブルグ
Aグループの3チームと対戦
Bグループの2チームと対戦
Cグループの2チームと対戦
Dグループの3チームと対戦
計10試合
D 28位 ロコモティフ・モスクワ
29位 ミッティラン
30位 クラスノダール
31位 スタッド・レンヌ
32位 ゼニト
33位 クラブ・ブルージュ
34位 ディナモ・キエフ
35位 フェレンツヴァーロシュ
36位 バシャクシェヒル
Aグループの2チームと対戦
Bグループの3チームと対戦
Cグループの3チームと対戦
Dグループの2チームと対戦
計10試合

*ランキングは参考例

10試合を戦って、成績上位の 1 位~ 8 位が決勝トーナメント(ベスト 16 )

さらに 9 位~ 24 位のチーム同士で 2 試合(プレーオフ)、上位 8 チームが決勝トーナメント(ベスト 16 )へ

ここから現行方式と同じで、決勝トーナメント 1 回戦(ホーム&アウェイ)、準々決勝(ホーム&アウェイ)、準決勝(ホーム&アウェイ)、決勝(中立地/ 1 試合)となります。これで 1 チーム、最大 17 試合~ 19 試合です。

現行方式(13試合)よりも、試合数は増加。UEFA係数(過去の成績)からランキングがグループが決定されるため、ビッグクラブは上位になります。ビッグクラブを多少優遇して、選手の負担を増やし、全体の試合数(+100試合)のぶんだけ放映権料を吊り上げる方式ともいえます。

 

欧州スーパーリーグ|レギュレーション

ESLは、創設に関わる 15 クラブと招待 5 クラブの全 20 チームで運営。創設クラブは、予選などもなく、毎年参加できます。

今回は、参加表明してないクラブを適当に選び、一例としてリーグ方式を確認してみましょう。

グループ チーム名 対戦方式
A バルセロナ
*FCポルト
*リール
トッテナム
ユヴェントス
*パリ・サンジェルマン
アトレティコ・マドリード
リヴァプール
*RBライプツィヒ
チェルシー
総当りホーム&アウェイ
計18試合
B ミラン
*バイエルン
マンチェスター・ユナイテッド
*セヴィージャ
マンチェスター・シティ
レアル・マドリード
*ドルトムント
インテル
*アヤックス
アーセナル
総当りホーム&アウェイ
計18試合

*クラブは架空参加

10チーム(2グループ)に分けて、総当たりホーム&アウェイ(18試合)

各グループの上位 3 チームは、ベスト 8 へ進出。

また各グループの 4 位と 5 位のプレーオフ(H&A)を勝ち抜いた 2 チームがベスト 8 へ

準々決勝(H&A)、準決勝(H&A)、決勝(中立地 / 1 試合)

1チームの試合数は、最大 23 試合~ 25 試合で、もっとも過密日程ですが、クラブ収入は CL の比ではありません。創設クラブは、毎年自動的に参加資格が与えられ 10 試合のみで敗退しても、約 460 億円の収入を得ることになります。国内外の中・下位クラブとの経済格差は天文学的に広げ、ビッグクラブが努力せずに稼げる方式といえます。

CL(新方式)とスーパーリーグ。どちらも過密スケジュールを緩和して、選手を守りたいって試合数ではありませんね。

 

欧州スーパーリーグのデメリット

欧州スーパーリーグが、破壊的な大会となることは間違いないです。

そもそもチャンピオンズリーグ(CL)は、それぞれ国内リーグの上位チームだけに出場権が与えられるため、ビッグクラブは国内リーグの上位キープを目標にして、そこに熾烈な競争が生まれます。

一方の欧州スーパーリーグは、創設クラブに入ることができれば、毎年出場ができます。

CL のように国内リーグで上位にいることに価値はないため、リーグ戦を本気で戦う必要もないワケです。

すると、お金にならない「国内リーグ戦」や「カップ戦」は、リザーブで試合をして、スーパーリーグにスタメンという偏った優先順位にもなり得ます。国内リーグに競争意識が無くなれば、欧州の各リーグと大会(CL/EL)が衰退することは決定的。

これが選手、監督、協会、政治家までを巻き込んで、ESL構想に強い反発をしている理由となっています。

 

これからどうなる?

さすがに全12クラブを CL や各リーグから追放する可能性は低いと見られています。これだけのビッグクラブが一気にいなくなると、大会や国内リーグ収益に甚大な影響が出てしまいます。放映権料も下落し、選手やサポーターも置いてけぼりと、まさに” 地獄絵図 ”です。

UEFA、ESLどちらも泥沼の争いになって問題が長期化することは回避したいはず。

すでに猛烈な反発を受け、発表から 48 時間でプレミア 6 チームが ESL 構想から離脱表明する事態になっており、この構想自体が立ち消えする可能性が非常に高いです。

ただ、これをなかったことにすると将来に遺恨を残すことになります。

 

UEFA 改革の必要性

ビッグクラブは、チーム力、ブランド力を維持するために毎年のように巨額の支出があります。

各ビッグクラブに、優れた選手たちがいることは、当たり前のことではなく、ブランド価値を上げ、高いお給料を払うからこそ、世界最高レベルの選手達が集まっているという現実があります。そこにはビッグクラブ同士の獲得競争もあって、移籍金や選手年俸はどんどん高騰し、歯止めがきかない状況です。

そんな中で、コロナによるクラブ財政の悪化。

ビッグクラブは、収支バランスが悪くなれば、他のクラブとは比較にならないリスクも抱えています。

今回の欧州スーパーリーグは、馬鹿げた構想ですが、お金が必要なビッグクラブでいることの苦しさは UEFA も少し理解する必要があります。

放映権料の上積み、移籍金、年俸、代理人制度など、適切な収入と支出を抑える制度を作らなければ、根本的な解決にはなりません。まさに UEFA にしかできない改革ですが、「すでにこの組織も腐っている」という声も

もし今回の構想が、ビッグクラブだけでなく、開かれた CL 現方式を踏襲し、出場クラブ全体の収入が増えるリーグ構想だとしたら、改革が進まない UEFA とも勝負ができたのかもしれません。

 

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