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おすすめ鰹節削り器&かつおぶしの究極の食べ方!

鰹節の文化が根付く日本でも、削りたての鰹節を食べたことのある方が意外と少ないです。

ある一定以上の年齢の方に食べたことのある人が多いのは、昔は自分の家で鰹節を削って食べていたからです。

これはパックに入った鰹節(削り節)が普及する70年代後半より以前の話で、現在は、ほとんどがパック詰めの鰹節が家庭に流通しています。

実際に削って食べた経験のある方に聞くと、削りたては香りがまったく違うと言いますし、料理人には「お客さんの顔を見てから削れ」という格言もあるほど。

一般的なパックに詰められた鰹節とは、それくらいの差があるんです。

鰹節削り器と選び方

2016年にはアメリカの健康志向が強い方々に「日本のだしスープ」が注目されはじめました。その影響もあり、日本でもコーヒーや紅茶の代わりに「だし」を飲む「だし女」も出現。

飲食業界も出汁にこだわるしゃぶしゃぶ屋さんや、削りたてのだしスープを売る店まで登場しています。日本でも健康志向の女性達が「だし」の魅力に惹きつけられています。

そこで今回は「ただ飲むだし」よりも、もう一歩踏み込んだ「自分で削る鰹節」に注目して「鰹節と削り器」「簡単シンプルの鰹節とおししい卵かけごはんレシピ」を紹介します!

鰹節とは?

鰹節とは、カツオ(魚)の肉を加熱し、乾燥させた保存食のことを指します。日本では5世紀頃には干した鰹を食していたらしいですが、今の燻乾製法が確立されたのは江戸時代になってからです。

紀州の漁民「角野甚太郎」という人が考案した製法で、これで作られたものが現在の荒節の原型となりました。

その後、製造されていた土佐藩から江戸までの長距離輸送においてカビの発生に悩んだようですが、このカビを逆に利用した乾燥法が新たに完成します。このカビ付乾燥で作られたものが枯れ節の原型となります。

この製法は土佐藩の秘密だったのですが、漏れ伝わった薩摩と伊豆でも発展し、のちにこの3つの地域(土佐節・薩摩節・伊豆節)が「鰹節三大名産地」と呼ばれるようになりました。薩摩といえば現在の鹿児島県ですが、今も枕崎市の枕崎産鰹節は有名。たまにTVなどで紹介されている鰹節に付けるカビ達にクラシック音楽を聴かせるという面白い手法を取り入れている会社も枕崎市にあります。


荒節(左)と枯れ節(右)

私達が普段食べている鰹節は左の荒節を削ったもの。鰹節パックはほぼ荒節になります。冷や奴。お好み焼き、たこ焼きに使っていますよね。

荒節は燻たままの姿なので、表面ガサゴツで焦げたような色をしています。一方の枯れ節は、燻った後にカビ付乾燥を行いカビを削り落とす為、表面は綺麗でなめらかです。カビ付乾燥を繰り返すと身の水分が減り、より長期保存が実現でき、さらに旨味が増します。

カビによって鰹の身にあるたんぱく質が分解され、旨味成分であるイノシン酸やビタミンが作られるとのこと。これが極上の旨味の元になります。

枯れ節にも種類があって、本枯れ節になると3回~4回以上のカビ付乾燥を繰り返す為、より手間と時間が掛かります。本枯れ節になるまで半年ほど。そこから熟成するなら1年~2年と要するものもあり、お値段も相当な鰹節です。

これらは有名料亭などで使われている鰹節ですね。一度でいいから味わいたいものです。ちなみに鰹節は春に水揚げされる鰹が脂肪が少なく美味しい鰹節です。ぜひ春節を!

 

削り器の選び方

鰹節削り器の選び方には重視すべきポイントがあります。

 購入時のポイントは3つ!

切れ味

堅い鰹節を削るには、鋭い刃が必要です。切れ味の悪いものは、初心者が使うとすぐに使えなくなりやすいので、できれば大量生産品のようなものではない職人さんが作った削り器がおすすめです。そのほうが慣れていない人でも削れますし、綺麗に削るコツも早く掴めます。

使い勝手の良さ

鰹節削り器は、家庭で使う場合、サイズの大きいものだと、置き場所に困ってしまします。置き場所に困らないコンパクトなタイプで使い勝手の良いものを選びましょう。

アフターフォロー

アフターフォローは、削り器を長く愛用するときの必須ポイント!どんなに良い刃でもいつかは切れなくなってしまいますし、落としたりして刃の角度がズレてしまうこともあります。そんな時にフォローしてくれるお店で購入しておくことで、いい状態で10年、20年と使っていくことができます。

 


 

おすすめ!人気の鰹節削り器【厳選】

食べる直前に削って、その香り高さと深くまろやかな旨味を経験したいという方に、おすすめの鰹節削り器を紹介します!

台屋の鰹節削り器
ものづくりの町、新潟県三条市にある「山谷製作所」の削り台。継ぎ目のないすっきり美しい箱が人気で、6ヶ月待ちの台も。コンパクトで収納はもちろんテーブルに置いて座ったままの削ることができるので、削りおろしで食べられます。削れが悪くなってきたらアフターフォローもあるので安心して使える削り台。

「藤」ウォルナット×別注青紙

別注青紙とは、使用される鋼(青紙)のこと。青紙は硬度が高く、粘り強さもあって、磨耗しにくく長切れするのが特徴です。高級な刃物によく使われている素材。

「蜂蜜」ウォルナット×SK

ウォルナットはクルミ科の広葉樹。高級感があって、衝撃に強く、加工後の狂いが少ないのが特徴。色味の濃いシックさは人気で高級家具にも使われています。

「若草」ブナ×SK

台屋の削り器は、出荷前に試し削り済み、難しい鉋刃の調整が不要になっています。鰹節が取り出しやすいすべり台など使い勝手がよく、一生ものとして使えます。

 


削り器の番外編

箱ものでなくハンドルをくるくる回して削るタイプ。これならお子さんがいる家庭でも安全で楽しみながら削ることができます。5年~10年という耐久性はありませんが「高価なものはちょっと」という方におすすめ。

鰹節削り器 OKAKA

レトロで昭和っぽい削り器。力のないお子さんや女性のための削り器として、レビュー評価が高いです。少し場所をとりそうですが、木箱タイプとは違って、素材はプラスチックなので洗うのが簡単!

 


削りたての鰹節レシピ

削り器は母の日のプレゼント、定年退職やご両親の記念日のプレゼントにもいいかもしれません。少しの贅沢で食生活が変わってしまうほど、削りたての鰹節はおいしいです。そんな削りたて鰹節の魅力をとことん楽しむ「ぜいたく!簡単!卵かけごはん」を紹介します!

作り方は超簡単!

  1. 白いゴハンをお茶碗に盛ります
  2. ゴハンの上に少量の白ごまをふりかけます
  3. さらにごはんに卵かけごはん専用しょうゆを適量かけます(無ければ薄口しょうゆ)
  4. その上に削った鰹節を多めに盛り付け
  5. たまごを割れば完成

シンプルな猫まんまですが、削りたての鰹節を味わうなら最高の組み合わせです。この隣に鰹ダシの汁っこがあればもうなにもいりません。この卵かけごはんに、お好みで刻みネギや焼きのりを加えてもいいですし、そこにマヨネーズを少量加えてもまた美味。

また採れたてのわさびを削って「鰹節わさびメシ」もオススメです。鰹節には相性がいいものが多いので、色々なアレンジができるのも嬉しいですね。ぜひ削りたてのおいしさを味わってください!

 

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