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【Anker PD充電器 Atom Ⅲ Slim レビュー】持ち運びに便利なコンパクトさが魅力

こんにちは、マグ(MAG)です。

PD対応の出力 30W 充電器として人気がある Anker – PowerPort Atom Ⅲ Slim に 45W の新モデルが追加されました。スリムなサイズ感はそのままに、最大出力が格段にパワーアップしており、パワフルな充電アダプタになっています。

そこで今回は、PowerPort Atom Ⅲ Slim(45W)を購入し、徹底レビューします。

Anker|PowerPort Atom Ⅲ Slimレビュー

まずは、PowerPort Atom Ⅲ Slim(45W) のスペックを見てみましょう。

基本スペック

製品名 PowerPort Atom Ⅲ Slim(45W)
ポート形状 USB Type-C (USB-C)
互換技術 PowerIQ 3.0
急速充電の規格 Power Delivery(PD)
入力 100 – 240V〜1.5A 50 – 60Hz
出力 5V = 2.4A (12W)
9V = 3A (27W)
15V = 3A (30W)
20V = 2.25A(45W)

ほとんどのスマホやタブレットで採用されている充電規格が「PowerDelivery(PD)/ QuickCharge(QC)」の2つです。

Atom 3 Slim には、この2つの規格にマッチさせる互換技術「PowerIQ 3.0」が搭載されていて、スマホやノートPCなど、それぞれのデバイスに合ったフルスピード充電ができるようになっています。

 

パッケージ&外観

PowerPort Atom Ⅲ Slim(45W)の外観をチェック!

パッケージ

思っていたより小さい箱で、本体の小ささが分かります。

同梱されているのは、本体&説明書

パッケージの中には、充電ケーブルはないため、必要な場合は、別に用意しないといけません。

 

外観

アダプタ本体は、シックブラック

表面に “Anker ロゴ” が刻印されています。今のところは、色はブラックしか選べませんが、30Wモデルだとブラックとホワイトが選べるので、今後は新色が追加されるかもしれません。

糸で編まれたような表面

サイズは、手のひらに収まるサイズで、持ち運びが苦にならないくらいコンパクトです。

大きさは名刺やカードと同じ

2cmくらいの厚みなので、胸ポケットにも楽に滑り落とせますし、バッグのサイドポケットにも難なく収納ができます。

サイズ 84mm × 50mm × 20mm
重さ 85グラム

ケーブルを挿すポートは「1つ」

シングルポートが採用され、複数デバイスへの同時充電はできないため、ユーザーによっては使い方に工夫がいるかもしれません。

ポート形状は、USB Type-C になっています。ポートに接続できるケーブルは、「USB-C to USB-C」 と 「USB-C to Lightning(Apple用)」になります。

 

特徴

Atom Ⅲ Slim は、iPhone、Andoroid機種だけでなく、iPad、Macbook Pro、ThinkPad など対応デバイスがとても多いですが、魅力的なポイントは他にもあります。

充電パワーの強さ

最大45Wのパワーは、充電のスピードにも影響するところ

基本的には、出力できるパワーが強いほど、どのデバイスにも早いスピードで充電できるので、使い勝手の良さに直結します。

目安となる充電時間のデータ

製品名 充電時間(フル充電)
iPhone 11 1時間58分
Samsung S10 1時間30分
Pixel 3XL 1時間46分
iPad Pro 11 2018 2時間35分
Macbook Pro 13インチ 1時間44分
Macbook Air 2018 1時間50分

手持ちの iPhone 11 を使って、フル充電にかかる時間を計測してみると、1時間58分でフル充電ができました。充電するパワーを自動で調整してくれる「PowerIQ 3.0」も注目したいポイント。

PowerIQ3.0は、アンカー独自の互換技術で、デバイス(機器)ごとに違う出力をうまく繋げてくれる機能です。Atom Ⅲ Slim(45W)は、対応できる幅が広く、最大45Wまでをカバーしてくれるので、そこまでならフルスピードの充電が可能になります。

価格が安くてコスパがいい

Atom Ⅲ Slim は、価格が安いことも魅力です。

価格は、2,790円

他メーカーを含めた相場を見ても、コストが抑えられているのが分かります。

充電器(出力) 相場感
30Wモデル 2,000円~3,000円
60Wモデル 4,500円~6,000円

また同じシリーズでありながら、出力の違う30Wモデルと比べても、約200円の違いしかありません。

・PowerPort Atom Ⅲ Slim(30W)2,599円
・PowerPort Atom Ⅲ Slim(45W)2,790円

*価格はAmazon/2020.8.5時点

価格はあまり変わらなくても、出力は結構違っているので、30Wモデルを買うメリットがなくなりそうな価格差です。

 

使用感・評価

Atom Ⅲ Slim を使ってわかったことを、ありのままに評価!

使用感

実際に使ってみると Atom Ⅲ Slim の使い方のコツ、隠れた魅力も分かってきます。

デザインと実用性

編み目のデザインは、ぱっと見だと滑りにくくなっていそうですが、実際に触ってみるとサラサラと滑りやすいです。指先で掴まずに、手のひらで掴む(包む)ように持たないと滑り落としそうになることがありました。

その反面、滑りやすいことで、バッグやポケットからの出し入れはスムーズです。

折り畳み式プラグは、やっぱり便利!

かさばることがないので、持ち運びするユーザーには必須の仕様。外に持って出るときは、サイコロ型より薄さが正義だと実感できます。

設置する場所は、壁にあるコンセントに挿すがベストです。

縦型スリムは壁コンセントとの相性が良くて、1番スペースを使いません。逆に電源タップだと、どちらかの方向に本体が飛び出してしまうので、消費スペースは大きくなってしまいます。

iPhone 11 でのテスト充電(15分毎の実測データ)

iPhone 11 15分  →  27%
30分  →  48%
45分  →  68%
60分  →  80%
75分  →  87%
90分  →  93%
105分 →  97%
118分 →  100%

Atom Ⅲ Slim は、PD対応の充電アダプタなので、スマホ機種にほぼすべて急速充電ができます。特に始まりの 30分 = 約50% の充電スピードは体感すると、その速さは ”病みつき” になります。

使用した充電ケーブル
Anker – PowerLine Ⅱ USB-C to Lightning

アップル製品である MacBook Pro(13インチ)は、17W 以上あれば給電できますが、あまりパワーが小さいとスピードも遅いので、最低でも 45W~60W で充電するのがオススメ。MacBook Pro(15インチ)は45W だと厳しいです。

Atom Ⅲ Slim(45W)なら「iPad Pro 11インチ、MacBookAir、MacBook Pro 13インチ」 あたりが良い組み合わせです。

 

レビュー評価

「良かったところ、悪かったところ」を率直にまとめていきます!

悪かったポイント

・30Wモデルよりサイズが少し大きい
・PD互換性に問題あり

まず気になったところは、30Wモデルとのサイズ差。

30Wモデルは、約 76mm × 45mm × 16mm
45Wモデルは、約 84mm × 50mm × 20mm

そこまで大きな差はありませんが、若干大きくなっています。より軽さや薄さを重視するなら、30Wモデルのほうが使いやすそうです。

また PowerIQ 3.0 は互換性に問題があって、一部デバイスで充電ができない仕様になっています。

原因は「PowerIQ 3.0」が「 5 V / 3.0 A 」の出力に対応していないこと。

PowerIQ 3.0 を搭載している Atom Ⅲ Slim は、出力 5 V 時に「 5 V / 2.4 A(最大)」になる仕様です。でも USB PD (PD充電)には 15 W 以上出力する充電器は、5 V 時「 3.0 A(最低)」にならないといけないパワールール(PD規格ルール)があります。

そのため充電ができないというトラブルが報告されています。

未対応デバイスは「VAIO 12」など

どうして大きな問題にならないのかというと、充電不可のデバイスが少なく、影響を受けるユーザーも非常に少ないからです。

またルールに違反していた Anker 側もこの問題を解決するため「PowerIQ 3.0(Gen2)」という規格を2020年6月に発表していて、今後はこの仕様に変える流れになっています。

今の仕様であっても、ほとんどのスマホ、タブレット、ノートPCには対応しており、あくまで互換性の問題であって、充電してデバイスが壊れたなどの声はありません。

あまり気にしなくてもいいですが、一応知っておきたいポイントです。

 

良かったポイント

・パワーがあって充電が早い
・コストが安い
・MacBookやノートPCにも使える
・持ち運びがしやすい

45Wのパワーがあることで、幅広いデバイスに対応することができているのは、かなり魅力的。

またコストが抑えられているため、30W クラスの充電器を購入するときの新しい選択肢になってくれそうです。

サイズは、同型の30Wモデルよりも少しサイズが大きくなっていますが、ポケットサイズは維持されているので、持ち運びがしやすいという特徴は変わっていません。パワー、対応デバイス、携帯性と安さ、トータルで完成度が高くなっており、多くの人にとっては使いやすい充電器という印象です。

 

あとがき

正直、30Wモデルと45Wモデルが、200円しか違わないって…とても不思議です。

ANKERは、世界的に名の知れたメーカーなのに、らしくない一面とサプライズをよく見せてくれます。

専門用語が多くて、苦手な人が多い充電ガジェットで「PowerPort、PowerCore、PowerWave、PowerIQ」 など、余計に分かりづらくなる長いシリーズ名をつけた後で、最高のガジェットを作ったり、ブランド戦略に時代遅れ感があっても、驚く技術を持っていたりします。

もしかしたら、そこに中国系ブランドの面白さが詰まってるのかもしれません。

ではまた!

 

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