こんにちは!MAG(マグ)です。
去年、アスパラガス・マコワニーという観葉植物を購入!
実は以前購入したとき、半年ほどでダメにしてしまった植物で…今回2回目の挑戦です。
少しづつですが生育が安定する環境も分ってきたので、今回は「アスパラガス・マコワニーの育て方」を詳しく紹介しています
アスパラガス・マコワニーの育て方
まずはアスパラガス・マコワニーの基礎知識
アスパラガス・マコワニー(Asparagus macowanii) | |
科属名 和名 別名 |
キジカクシ科 タチボウキ ポン・ポン アスパラガス |
分 類 | 耐寒性宿根草 |
原産地 | 南アフリカ北部 |
草丈 | 2メートルほど |
花 | 春~夏 |
日照 | 日向 |
耐寒性 | 強い(-5℃) |
耐暑性 | 強い |
南アフリカ原産の「アスパラガス・マコワニー」
以前は「ミリオクラダス」とも呼ばれていたそうです。
ふわふわした葉が印象的で、暑さや寒さにも強い植物
マコワニーという聞き慣れない言葉は、ゆかりのあった植物学者の名前だそうです。
その人は、イギリス人の植物学者「ピーター・マコワン(Peter Macowan)」といって、1800年代に南アフリカで植物学を教えたり、ケープタウンにあった植物園をプロデュースをしてたとか
特徴
アスパラガス・マコワニーの特徴は?
細長い葉
マコワニーの魅力といえば全体のふわふわっとした感じです。「細長い葉」と「丸いポンポン」は、線香花火のような弾けるシルエットと似ていて、日本人にとっては親しみやすい、かわいい姿をしています。
とげ
幹には下に向かってトゲがありますが、これはアスパラガスの特徴でもあります。でも実はマコワニーの本当の葉は、この退化したトゲで、上で紹介した葉が仮葉です。
トゲは鋭く、不用意に触るとチクっとやっちゃいます。手入れをするときは慎重に作業をするように
根っこ
マコワニーは、「貯水根」と呼ばれる膨らむ根っこを持っています。
これも同じアスパラガスのスプレンゲリーやメイリーと似ています。それぞれ根っこの形は違いますが、同じく水を貯められる根を持つマコワニーは、少しくらいの乾燥には耐性があります。
土が乾燥してくると、根っこにある水分を使うため、水を使いすぎると根っこもゲッソリ(すかすか)してきます。
新芽と木質化
マコワニーは、春~夏にかけて新芽(茎)を伸ばします。
新芽は、2種類あって「根株から出る新芽(茎芽)」と「茎から横に出る新芽(枝芽)」です。
どちらの新芽もデリケートです。無暗に触って、葉を痛めてしまうと葉が開かなくなるので注意。また最初は白色系の茎(新芽)も、時間が経つにつれて木質化して固くなります。
木質化してない茎
木質化して幹になる(白→緑→茶)
茎を上にまっすぐにしたいときは木質化する前に、支柱などに結ぶようにすると楽です。ただし、茎は柔らかいので、ちょっぴり気を使います。
栽培する環境
アスパラガス・マコワニーに適した栽培環境は?
日当たり
マコワニーは、光が大好きです。室内でも屋外でも「最低3~4時間」くらいは光が当たる場所に置きます
もし真夏の直射日光で葉焼けが起きたときは、レースカーテン、すだれ等で光のクッションを作ってあげると、葉焼けを防げます。
光量が足りないと葉が黄色くなってきて、ぱらぱらと葉が散ります。1度色が変わると元には戻りません。
わたしは、散り始めると掃除が大変なので、色が変わったらすぐに切っちゃってます!ただ切るのは、葉が付いている「横枝だけ」です。
幹が生きていれば、暖かくなる春~夏には新芽が出てくるので様子を見ます
温度
マコワニーの原産地である南アフリカ共和国(北部)は、東京の平均気温とあまり差がありません。日本でも関東平野部から南の地域なら、屋外で育つ環境にはありますが、5℃を下回ると葉が落ちます。寒耐性は最低 -5℃ くらいといわれていますが、霜や雪には弱いので、地域によっては越冬は難しいです。
また南アフリカは 40℃ 近く上がる地域もあることから、マコワニーは暑さにも強く、日本の夏でも問題なく生育できる範囲になっています。
つまり寒い地域でも、冬だけ室内に置けば、地域関係なく栽培できるってことですね。
用土
特別な用土は必要ないです。ふつうの草木用や観葉植物の土などでOK。ただマコワニーの根は、貯水根になっているため、水はけが悪かったり、保水性が高い水苔などを多く使うと、根腐れを起こしやすくなるので注意!
育て方のポイント
アスパラガス・マコワニーを育てるポイントは「光量」と「水」です。
光量
環境テストとして、以前枯らしてしまったときと同じ場所(それほど暗くない窓側)に置いていたのですが、やっぱり葉が黄色くなる現象が起こりました。
そこで、もっと陽のあたる(午前中は日向になる)場所に変えてみると、これが大正解!
全体が一気に芽吹き始めたので、ほんと太陽が好きな子です。
水やり
もうひとつは「水をあげる間隔(特に冬季)」
本来なら土の表面が乾いてから与えるようにするのが一般的ですが、わたしは表面が乾いてから、夏なら 1 日~2 日、冬なら 4~5 日ほどは水やりを我慢しています。
産地の南アフリカの冬は、月 1-2 日しか雨が降りません。もちろん育てる地域の気候にもよりますが、冬場の水のあげすぎは根腐れを起こしやすく、「しっかり水をあげていたら根っこがブヨブヨになってる!」なんて腐りかけは避けたいです。
「水やり間隔」は、育てるうえで常に頭に入れておきたいポイントになります。
成長期とカレンダー
アスパラガス・マコワニーの成長期カレンダー
植えかえ | 肥料 | 開花 | |
1月 | |||
2月 | |||
3月 | |||
4月 | |||
5月 | |||
6月 | |||
7月 | |||
8月 | |||
9月 | |||
10月 | |||
11月 | |||
12月 |
アスパラガス・マコワニーは、春~夏が成長期になります。植えつけ / 植えかえ / 株分けなども春まで待ちましょう。
肥料
肥料は「4月~9月」
わたしは、2か月ごとにプロミック、マグァンプK(小粒)などの暖効性肥料(観葉植物用)を加えています。
植え替え
植え替えの時期は「4月~7月」
小さいサイズなら外側から掘り起こすだけで植え替えできますが、根株が大きくなったら掘り返すのは難しいです。マコワニーの幹は細くて、引っ張って抜くのは無理なので、鉢をノコで切ります。
ちょうど鉢が窮屈そうになってきたので、7月に植え替え!
でも、根っこがすごいことに…
はじめは株分けしようと簡単に考えていましたが、株も大きく切らないと株分けができない状態でした。
株分けは時期をみて、チャレンジしてみます!
サイズが大きいと「植え替え大変そう」と思うかもしれませんが、想像通りに大変です。あまり大きくしたくないって人は、株分けしたり、古そうな株を切ったりして間引きしつつ、できるだけ同じサイズの鉢で育てることも可能だと思います。
剪定
剪定は、いつでもOK!内側にある葉にも光が入るように横枝を切ります。
重なった横枝(葉)をすいていく感じですが、こういうシルエットにしたい!ってイメージがあるなら好きなように切って大丈夫です。
剪定しながら、病虫害がないか確認するのが効率的
増やし方
アスパラガス・マコワニーの増やし方は?
挿し木
アスパラガス・マコワニーは、挿し木で増やすことができます。
剪定するときに、木質化していない横芽を切り、それを土に挿すだけです。
観葉植物の土に挿してみた
6 月に何本かの横芽を切り、1週間ほど水に浸け、それから用土に挿し木。日が差すベランダに放置して 8 月に掘ってみると、なんか白っぽい貯水根ができてました!
つんつん引っ張っても抜けなかったので、根付いたかも?とは思ってたんですが…けっこう立派!
これ挿し木用の土じゃなくてもこんな感じなので、かなり簡単に増やせそう
株分け&種まき
どちらも実践はしていませんが、株分けでも種でも増やすことはできると思います。
ただ株分けは、どちらかというとサイズを落としたいときや、双子が欲しいときに効果的な増やし方になりそうです。
ふたつとも実践できたら詳しく紹介します!
まとめ
過去の失敗が生きて、マコワニー栽培は、けっこう前に進めた気がします。
前回は、葉が黄色くなっても生え変わりだろうと見過ごして、勝手に扱いが難しいってイメージにしてました。
育つ環境をしっかり用意できれば、暑さ寒さにも強く、挿し木もしやすい植物なので、それほど難易度は高くありません。
ではまた!