こんにちは!MAG(マグ)です。
去年から、ソフォラ・ミクロフィラを育てています。
ミクロフィラを育てるコツは「水」です。
初心者には、けっこう育てるのが難しいと噂のソフォラですが、意外とすくすく成長してくれて、挿し木もできたので、今回は、ソフォラ・ミクロフィラの育て方を紹介します!
ソフォラ・ミクロフィラの育て方
まずはソフォラ・ミクロフィラの知っておきたい基礎知識
ソフォラ・ミクロフィラ(Sophora microphylla) | |
科属名 | マメ科 ソフォラ属 ソフォラ・ミクロフィラ |
分 類 | 顕花植物 |
原産地 | ニュージーランド |
木丈 | 8メートルほど |
花 | 春 |
日照 | 半日蔭 |
耐寒性 | 4℃ |
ソフォラ・ミクロフィラという名前のとおり、葉っぱがミクロサイズ、また枝が多く分枝する特徴があるので、どこかメルヘンな雰囲気のある植物です。
ニュージランド産の「ソフォラ・ミクロフィラ」
原産国のニュージーランドでは、北~南島の広くに分布している植物で、成長すると 8 メートルくらいの高さになります。分枝するのは若木のうちで、成木になって枝が太くなっていく過程では、その特徴が少しづつ無くなっていきます。
特徴
この植物の特徴は?
小さい葉っぱ
ソフォラ・ミクロフィラの特徴といえば、葉っぱの小ささです。直径 2 ミリ~ 5 ミリくらいの大きさで、ちょっと触わるのも怖いくらいですが、見れば見るほどかわいい繊細さに惹きつけられます。
枝のシルエット
またミクロフィラは、節から角度が変わったりする分枝の姿が、とても印象的です。
小さな葉っぱと、アートのようなシルエットは多くの人が魅力に感じるポイントです。
黄色い花
ソフォラ・ミクロフィラは、春になると黄色い花を咲かせます。
Source of Photo Midland Horticulture
大体 5 年くらいすると花が咲くことが多いようです。わたしはまだ見たことがないので、楽しみにしています。
それと、中毒になった人はいないようですが、花には有毒な成分があるようです、なので口の中に入れないようにしておきましょう。ミツバチにとっては蜜も毒になるそうです。
栽培環境
いまミクロフィラが 2 株あって、それぞれ違う場所で生育しています。
日当たり
ミクロフィラは、日当たりが好きです。
ただ日光が強すぎると葉焼けしてしまうこともあるため、真夏の直射日光だけは避けないといけません。それ以外の季節なら、陽があたる場所でも生き生きと育ってくれています。
理想的なのは、やわらかい光のある環境です。
室内ならレースカーテンとかのある窓際などがおすすめ!
陽のあたらない屋外にも置きましたが、ちょっと成長が遅くなったくらいで耐陰性もありますし、室内、屋外でも大丈夫です。
気温
ミクロフィラの原産地であるニュージーランドの年間気温は、北島で 7 ℃~ 24 ℃、南島で 1 ℃~ 21 ℃になります。
日本の冬はもう少し寒くなる地域が多いため、冬に屋外に置くのは難しいです。ただし最低気温が 4 ℃ 以下にならないという地域なら霜が降りることもないため、越冬できます。
またニュージーランドと比べると日本の夏は暑すぎるので、このとき直射日光を当ててしまうと、けっこうダメージを受けちゃいます。
育て方のポイント
ソフォラ・ミクロフィラを育てるポイントは「水」
水やり
枯らしてしまったという失敗談を調べていくと、もっとも多かったのは「根腐れ」
ミクロフィラを可愛がってついつい水をあげすぎてしまったりすると、土の中が蒸れてしまい、根っこが腐ってしまいます。ニュージーランドは日本より降水量が少ない地域なので、蒸らされるのは苦手です。
とくに気を付けたいのは「梅雨と冬」
わたしは、室内なら夏は 1 ~ 2 日、それ以外の季節は 3 ~ 5 日 で土の様子を見ています。
屋外なら真夏だけ 1 ~ 2 日間隔、春・秋は 3 ~ 4 日、冬(梅雨)は 4 日 ~ 1 週間くらいしたら土の様子をみて、水をあげています。
目安としては、土の表面が乾いてきたら、1 センチくらいの深さを指で触って、少し湿っているくらいで水やりする感じです。水やりがどうしても上手くいかないってときは、用土に多肉土 : 3 を混ぜたり、園芸用土 3:赤玉小粒 4:軽石 3 のブレンド土を作って蒸れ対策をします。
置いている環境で 1 年の水やりのタイミングが分ってしまえば、意外と安定してくれる植物です。
成長期とカレンダー
ソフォラ・ミクロフィラの成長期カレンダー
植えかえ | 肥料 | 開花 | |
1月 | |||
2月 | |||
3月 | |||
4月 | |||
5月 | |||
6月 | |||
7月 | |||
8月 | |||
9月 | |||
10月 | |||
11月 | |||
12月 |
ソフォラ・ミクロフィラは、春~夏が成長期になります。植えかえ / 挿し木も春がおすすめです。
植え替え
植え替えの時期は「4月~5月」がベスト。
でも実は、東京なら越冬できると思って、春に外置きの鉢に植えてしてしまって。。
越冬できるかちょっと不安になったので、今年 2 回目の植え替えしちゃおうと。
9 月 30 日という季節外れでしたが、植えかえ
掘り起こしたら思ってたよりも、しっかり根っこになっていて春に15 センチくらいだった背丈も 30 センチほどに。
植え替えした後も元気そうだし、意外と 9 月も新芽が出ていたので、10 月くらいまで植え替えできる(関東以南)かもと思っています。
剪定
剪定するときは、葉の付いている節の上を切ります。
そうすると、節から新芽が伸びてきます。
剪定したほうが節から曲がるようになるので、ここで曲げたいってときには剪定です。ただし一気に切らなくても、少しづつ様子を見ながら剪定すると切り過ぎを防ぐことができます。
挿し木に使うときは、まっすぐ伸びちゃった少し長めの枝を切って使いましょう。
増やし方
ソフォラ・ミクロフィラの増やし方
挿し木
ミクロフィラは挿し木で増やすことができます。
剪定するタイミングで、切った枝を土に挿すだけです。
6月に挿し木
3 本挿しておいたら 1 本だけ根付きました。
ホントに剪定した枝をそのまま挿しただけなので、ちゃんと促進剤や挿し木用土を使えば、意外と簡単に増やせそうです。
種まき
種からも増やせるらしいですが、まだ開花したこともないので実践はできてません。
こちらは種ができたら紹介します!
まとめ
以上!ソフォラ・ミクロフィラの育て方でした!
ミクロフィラを育ててると、お花好きの人に「これはリトルベイビーですか?」とよく聞かれます。
ソフォラ・ミクロフィラと、ソフォラ・プロストラータ(Sophora prostrata / リトルベイビー) は、同じ種(Kowhai)のため、とてもよく似ていて、プロのお花屋さんでもよく間違えています。
Source of Photo PPT Namenska
これがリトルベイビー。ほぼ同じですよね。
ネットで検索しても「リトルベイビー = ミクロフィラ」とごっちゃにしているところが多いですが、リトルベイビーと呼ばれるのは「ソフォラ・プロストラータ」のほうです。
わたしが思ったのは「プロストラータ」の枝が丸っぽくて色も違うっかなと。花の形は全然違いますし、プロストラータは大きくなっても 1.5 ~ 2 メートルほどの低木で、盆栽としても人気がある種です。
これも欲しい。。
ではまた!