いつでもどこでも音楽を楽しめるイヤホン
スマートフォンが世界に広まったおかげで、これまで以上に身近な存在になりました。
ただメンテナンス方法については、まだまだ一般には知られていないため、思った以上に早く音質が劣化したり、壊れたりすることも多いようです。
そこで当記事では、誰にでもできるイヤホンの掃除の仕方を紹介したいと思います。
目次(ページコンテンツ)
イヤホンの種類
まずはじめにイヤホンの種類と、それぞれ汚れやすい部位について解説していきます!
イヤホンの種類(形状)は大きく分けて2つです。
インナーイヤー型
耳穴の入り口に掛けるイメージ。密閉性が弱いですが、そのぶん周囲の環境音を聴くことができます。どちらかというと耳垢よりもチリや埃が付着しやすいのが特徴です。汚れやすい部位は、音が鳴る(スピーカー)部分とヘッド上部。
カナル型
耳の奥まで入れるタイプで、密閉されるため遮音性が高く、没入感のあるサウンドが楽しめる。その反面、長時間の使用になると、耳垢などの汚れが溜まりやすいのが特徴です。汚れやすい部位は、イヤーチップ付近になります。
完全ワイヤレス
両方のタイプに属し、近年広まるワイヤレスイヤホン
「AirPods」はインナーイヤー型ワイヤレスイヤホン
完全ワイヤレス・イヤホンはケーブルがなく、Bluetooth接続による無線タイプのイヤホンです。カナル型とインナーイヤー型の両方のタイプがあります。イヤホン本体には充電バッテリーにつながる金属製パーツがあり、そこが汚れると充電時に接触不良が起こりやすくなるので、メンテナンスは欠かせません。
イヤホン掃除【基本編】
イヤホンの掃除は、ウェットティッシュを使った拭き掃除が最も一般的な方法になります。
インナーイヤー型
インナーイヤー型は、汚れが溜まる部分は少ないですが、開口部(メッシュ部分)に、特に気を配るようにしましょう。
- イヤホン上部を軽く拭き掃除
- 開口部の汚れを取り除く
- イヤホン全体を拭き上げる
- 水分を乾かす
音の出口になっている開口部(メッシュ部分)の埃や汚れが内部に入らないようにするのがポイントです。
水を使う場合は、機器に侵入しないよう注意
カナル型
カナル型は、本体とイヤーチップ(イヤーピース)を分けて掃除するようにしましょう。
- イヤーチップを取り外す
- イヤーチップを水洗い
- 振動板にある埃を取り除く
- イヤホン本体を拭き掃除
- 水分を拭き取り、元に戻す
カナル型は振動板とイヤーチップに汚れが溜まりやすい構造になっているので、入念に。
振動板(金属パーツ部分)
ウレタン製イヤーチップ
イヤーチップにはゴム、ウレタン、シリコン素材などありますが、どれも水洗い可能です。ただし水滴がついていたり、乾いていない状態で使うと故障の原因にもなるので注意が必要です。
基本編【まとめ】
通常メンテナンスとなる【基本編】は、簡単な汚れを掃除するだけなので、殺菌効果のあるウェットティッシュで十分です。週1回くらいメンテナンスをしていれば、手間の掛かる掃除をしなくても済みます。小まめな掃除を心掛けるようにしましょう。
このほかに「マイクロファイバー・クロスや不織布」に水で薄めた中性洗剤(食器用)を染み込ませて掃除する方法もありますが、イヤホン内部に侵入しない程度に水をクロスに染み込ませるのがコツです。(クロスを絞って水が垂れない程度)
イヤホン掃除【エキスパート編】
エキスパート編は、通常よりも汚れてしまったイヤホン掃除のテクニックです。塵や埃のほか、手垢や耳垢など、一般的な掃除方法では取りにくい汚れを綺麗にしたいときに役立ちます。ここで登場する掃除道具については記事の最後に紹介します。
インナーイヤー型
ガンコな汚れが表面に付きやすいですが、ピカピカにできます。
- 汚れの少ない本体をクロスで軽く拭きます
- 開口部に表面にある垢や汚れは、綿棒やブラシで外に掻き出す
- 開口部にアカが詰まっている場合は、小型の吸引クリーナーで吸い取ります
- 綿棒に無水エタノールを染み込ませて、細部を擦るようにクリーニング
- 殺菌効果のあるウェットティッシュで全体を仕上げる
- 残った水分をクロスで綺麗に拭き取ります
カナル型
耳垢などの詰まりは音質にも影響します。汚れはすべて取ってしまいましょう。
- 本体からイヤーチップを外します
- 中性洗剤を溶かした水でイヤーチップを洗って乾かす
- 振動板の表面にある垢や汚れは外に掻き出す
- 振動板に詰まった垢は、小型の吸引クリーナーで吸い取ります
- 無水エタノールを染み込ませたクロスか綿棒で細部まで掃除
- ウェットティッシュで全体を綺麗に拭き取る
- 水分を完全に拭き取るか、乾燥させます
- イヤーピースと本体を元に戻します
完全ワイヤレス
完全ワイヤレスイヤホンの掃除方法の違いは、充電接続部になります。
充電バッテリーの接続部を掃除するときに、水を使って水分が残ってしまうと、接続部が劣化して接触不良が起こることがあります。デリケートな部分なので、なるべく水分は使わず、無水エタノールを綿棒に染み込ませて掃除する必要があります。
エキスパート編【まとめ】
詰まった汚れ以外は無理に拭き取ることもできますが、一度でもイヤホンの中に入ってしまうとプロが分解しないと取ることができません。基本的には、ゴミ箱の上や洗面所で汚れを外に掻き出す方法をおすすめします。
また開口部に詰まってしまった汚れはブラシでも取りにくいので、吸引する方法が有効です。もし詰まった汚れが吸引しても取れない場合は、汚れを乾燥させてから吸引してみてください。
掃除に役立つアイテム
エキスパート編で登場したイヤホン掃除に役立つアイテムを紹介!代わりが利くアイテムもあるので、そちらも参考にしてみてください。
ブラシ
おすすめは女性用のメイクブラシですが、細くて柔らかい歯ブラシでも代用ができます。落としたい方向にイヤホンを傾け、深くさすらず、表面から汚れを弾くのがブラッシングのコツです。ゴミ箱や、洗面台の上でブラッシングすると片付けも楽チンですよ。
くれぐれも排水溝にイヤホンを落とさないように!
吸引クリーナー
イヤホンの開口部に詰まった埃や耳垢には、吸引クリーナー(ミニ掃除機)が効果的です。
ただし掃除機の吸引力が強すぎるとイヤホン内部に大きい力が掛かってしまい、接着が弱くなっている振動板や部品を吸い込んでしまうことがあります。まずはサイズの小さいクリーナーを使って、それでも詰まりが解消されなければ吸引力の強い掃除機を使います。(掃除機は弱い吸引から)
このとき、いきなり吸い込み口にイヤホンを近づけないで、徐々に近づけ、これ以上は不安だと思ったらストップ。イヤホンの汚れを乾燥させてみてください。ガンコな汚れの場合は、ステップ踏むことがトラブル回避のポイントです。
無水エタノール
無水エタノールは、エタノール含有99%以上の透明液です。水分が入っておらず揮発性があります。液体が残らず電子機器(スマホ、パソコン、換気扇、レンジ)など、いろいろな掃除に使えるのが特徴です。ただし火気の近くで使わないなど、使用上の注意をよく読んで扱う必要があります。
無水エタノールの代用として考えられるのは、アルコール除菌液(75%)ですが、水が入っているので、劣化の原因にもなり、おすすめはできません。
無水エタノールは、100mlタイプよりも、500mlが安い価格になっています。イヤホン掃除には、適度に綿棒やクロスに染み込ませて使うのが基本的な使い方です。
まとめ
イヤホン掃除にエアーダスト(スプレー)で汚れを吹き飛ばす方法を紹介するメディアもありますが、汚れが内部に入るか舞い散るだけなので、イヤホンの掃除には使えないアイテム。
イヤホンの汚れ(不衛生)は、他人に良くは思われないものです。
特に女性は細かい部分を見ているので、不潔な人って思われてもしまうかも。。存在は小さなイヤホンですが、清潔にしておきましょう。
定期的に掃除することで、清潔さは保つことができますし、より長く使っていけるようにもなります。そのためには普段から汚れを確認して気が付いたときには、すぐに掃除してあげてください。
ではまた!