イヤホン

ワイヤレスイヤホンの遅延を解消する方法!

ワイヤレスイヤホンを使ってゲームをしたり、動画を観ているときに気になる「音の遅れ」

今回は、ワイヤレスイヤホンを使ったときの遅延を解消する方法を紹介します!

ワイヤレスイヤホンが遅延するのはなぜ?

ワイヤレスイヤホンを使って、映画を観ていると口の動きと声が合っていなかったり、ゲーム音に合わせているのに点数が伸びなかったり

人気のバトロワ系ゲームでも「遅延は命取り」と言われるほどです。

でも、どうして遅延は起きるのか?

 

遅延の原因

ワイヤレスイヤホンの「音の遅延(音ずれ)」

主な原因は 2 つあります。

ひとつは、Bluetooth 通信を邪魔するもの(電子レンジ、水槽)があったり、スマホとイヤホンの距離が遠かったりすると起きる現象

これが「環境遅延」と言われるもので、ユーザーが使っている環境に原因があります。例えば「駅や電車内」「キッチンの近く」などは、混線しやすくてBluetooth が影響を受けやすい環境です。もし心当たりがあれば環境を変えて「遅延する・しない」を試してみましょう。

それで遅延が解決できないとき

考えられる原因は「音声コーデック」です

 

音声コーデックとは

音声コーデックとは「音の圧縮方式」のこと。

ワイヤレス通信(Bluetooth)で音を送るとき、音声データが大きければ大きいほど送る時間が長くなり、バッテリー消費も多くなります。そうならないように、音のデータを小さくして送信する技術(音声コーデック)が使われています。

簡単なイメージにすると「荷物の詰め方(パッケージング)」です。

旅行の荷物をまとめるのに、洋服を折り畳んだり、真空パックを使ったりするのと同じで、Bluetooth 通信でも「音声データを小さくする」ことが求められます。でも無理に詰め込んでしまうと中の荷物はシワシワ(音質劣化)になってしまうので、どれだけ綺麗に詰めて、持ち運びしやすくするかが大切な機能バランスになります。

遅延が起こる音声コーデック =「運ぶのに時間がかかる」
遅延が少ない音声コーデック =「軽量コンパクト」

このほうがイメージがしやすいかもしれません。ただ音声コーデックには、多くの種類があり、遅延にも差があります。

 

音声コーデックの遅延はどれくらい?

各コーデックの音質と遅延

コーデック 音質 遅延
SBC ☆☆ 0.27 秒
AAC ☆☆☆ 0.15 秒
aptX ☆☆☆ 0.08 秒
aptX-LL ☆☆☆ 0.04 秒
aptX-HD ☆☆☆☆ 0.13 秒
aptX Adaptive ☆☆☆☆ 0.08 秒
LDAC ☆☆☆☆☆ 1秒

このようにコーデックが変わるだけで、遅延の長さは変わります。

最近、ようやく最上位モデルのスマホに「aptX-HD」「aptX Adaptive」に対応したモデルが発売され始めたところで、低遅延に優れるコーデック「aptX-LL」が 0.04 秒と圧倒的なレスポンスの速さになっています。

ただ「aptX-LL」は、一般的な主流コーデックではなく、対応しているスマホや、ゲーム機を探すほうが難しいです。

逆に、ほぼすべてのデバイス(スマホ等)が対応しているコーデックが「AAC」と「aptX」

動画の音声遅延をなくしたいくらいなら「aptX 対応のワイヤレスイヤホン」があれば解決できちゃいます。

Anker – aptX 対応|ワイヤレスイヤホン

 

「音声コーデック深掘り解説」はこちらから

 

遅延を解消する方法

音声コーデックによる遅延を解消するには、2 つの方法があります。

 

1. 低遅延コーデック「aptX-LL」を使う

ワイヤレスイヤホンを使って遅延のない状態にしたいってユーザーは、音声コーデック「aptX-LL (+0.04秒)」を使うのがベストです。

ただし、多くのスマホ、ゲーム機、PC は「aptX-LL」 に対応していません。

そのため最低条件として aptX-LL に対応する「Bluetooth レシーバー(送る側)」と「ワイヤレスイヤホン(受ける側)」の 2 つが必要になります。

 

aptX-LL対応 レシーバー(USB-Aタイプ)

【aptX-LL対応】USB-A モデル

USB-A ポートがある PC、ゲーム機などに接続して、aptX-LL の音をワイヤレスイヤホン(受信側)に送信できる。イヤホン2台まで同時接続ができるので、2人で動画やゲームができるのも魅力です。

 

aptX-LL対応 レシーバー(USB-Cタイプ)

【aptX-LL 対応】USB-C モデル

USB Type-C コネクタを搭載する Android 機種のスマートフォン、任天堂 Switch、PC などに接続することで、低遅延の音声を Bluetooth で送信します。

 

aptX-LL対応 ワイヤレスイヤホン

低遅延 aptX-LL に対応したワイヤレスイヤホン

Bluetooth レシーバーからの送られる音声コーデック「aptX-LL」を受信します。0.04 秒という低遅延コーデックは、バトロワや音ゲーでも遅延が感じられないレベルです。

 

レシーバー(送信側)とイヤホン(受信側)は
Bluetooth バージョンは 5.0 ver 以上を推奨

 

ただ、aptX-LL は希少性もあって価格がどうしても高いので、遅延を抑えたいなら「aptX 対応|ワイヤレスイヤホン」もひとつの選択肢です。

Anker – aptX 対応 / ワイヤレスイヤホン

 

2. 有線イヤホンに変える

そこまでワイヤレスイヤホンにこだわりがないってユーザーなら、有線イヤホンに変えたほうが結果的にコストも安く抑えられます。

aptX-LL のために、受送信のガジェットを揃えると、約 15,000 円です。それなら同じ価格帯の有線イヤホン or 有線ヘッドフォンを購入するか、3,000円くらいのアップルやソニーのコスパ最強・有線イヤホンを選ぶほうが賢い気もします。

有線イヤホンなら、遅延はありません。

 

SONY(3.5mmイヤホンジャック用)

MDR-XB55AP B(マイク付き)


・低音重視のサウンド
・5色から選べる
・マイク内蔵

からみにくいセレーションケーブルを採用した有線イヤホン

3,000 円台のシャカシャカ音とサヨナラできる厚い低音サウンドが大きな特徴になっています。

ハンズフリーマイクが内蔵されているので、ボイチャなどを必要とするゲームにも使える汎用性の高いモデル。選べるカラーは5色。自分好みの個性を演出できるのも嬉しいポイントです。

 

Apple  (Lightning 用)

Apple EarPods with Lightning Connector


・ライトニング用
・コスパ最強
・世界で一番使われている

約 2,000 円という低コストながら安定動作とバランスのよいサウンドで、iPhone との相性に優れる有線イヤホン。

マイクとイヤホンが一体型になっていて、ケーブルには音量調整、再生停止、通話応答などのシンプルなコントロールバーが搭載されています。iPhone シリーズに標準的に付属されていたため、世界で一番使われているイヤホンです。3.5mmイヤホンジャック用もあり

 

まとめ

ほとんどの場合、ユーザーがワイヤレスイヤホンで遅延を感じるときは、次のどちらかの音声コーデックになっています。

「SBC」= 0.27 秒
「AAC」= 0.15 秒

映像でも違和感を感じるレベルですが、ゲームだと、めちゃくちゃ大きなハンデになります。

どうしてハンデになるかというと

音は、耳から入って、脳が命令を出して体を動かします。

医学的に、人の反応速度の限界は「 0.1 秒」と言われていて、陸上競技では 0.1 秒以下の反応は「フライング(失格)」になります。

 

そのスポーツ界で、基準(標準的)とされている反応速度は、0.140 秒です。

反応速度 評価
0.12 秒 早い
0.14 秒 普通
0.16 秒 遅い

 

これを遅延するワイヤレスイヤホンでゲームをすると

(イヤホン遅延) + (反応速度) = 「かかった時間」

となるため、本来より倍の時間が必要になります。

特に相手とスピードや正確さを争うゲームでは、遅延のないユーザーが「圧倒的に有利」というのは、これが理由です。

そして、いまのところコーデックの遅延に影響されないためには「aptX」もしくは「aptX-LL」に対応するイヤホンを使うか、有線タイプのイヤホンに変えるしかありません。

ではまた!

 

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