Pixel 3は、USB Power Delivery(USB PD)対応しており、これまでよりも早いスピードの急速充電が可能です。ただどうしたら急速充電になるのか?詳しく知らないというユーザーも多いと思います。
この記事では、「Pixel3」急速充電の方法と必要なアイテムについて詳しく紹介していきます!
目次(ページコンテンツ)
Google Pixel3 / 急速充電の方法
ひとくちに急速充電といっても、どれだけのスピードになると「急速充電」と呼ぶのかは、特に決まりがあるワケではないので、デバイス毎に採用されているフルスピードの充電が「急速充電」と考えるのが一般的です。
Pixel3はUSB-Cポートを採用
Pixel3 | Pixel3 XL |
バッテリ容量 2,915mAh |
バッテリ容量 3,430mAh |
ポートタイプ USB Type-C |
ポートタイプ USB Type-C |
急速充電 18w |
急速充電 18w |
Googleリリースでは、約15分の充電時間で最大7時間は使えるとしています。
ただこれは電話やアプリを使わない待機状態の場合で、実際に使うユーザーの声をみると、充電時間30分で30%~40%を回復して、電話やアプリなどを使って「3~4時間くらい」
フル充電するのに「1時間45分~約2時間」という声が多いです。
具体的な急速充電の方法はというと、必要なものは以下の3つになります。
- デバイス(PD対応)
- 充電器(PD対応)
- USB-C to C ケーブル(PD対応)
この3つの使用が条件になり、これらを繋げてはじめて急速充電の環境になります。
では、そもそもPD対応とはどういうものなのか?
USB PD(PD対応)とは?
USB PD(以下PD)とはモノではなく「充電規格」です。
つまり「PD対応」とは「PD規格を搭載しています」って意味になります。この規格は、これまでよりも高い電力(最大100w)を流せるようになっていて、これまで以上に充電時間がグーンっと短くなります。
Pixel3では、このPD以外の充電規格を使ってしまうと充電する速度は遅くなってしまいます。そのため急速充電をするには、PD対応の充電器とUSB Type-Cケーブルが必須です。
充電器とケーブルが一体化しているものもありますが、基本的にはデバイス、充電器、ケーブルの3つすべてをPD対応で揃えないといけません。どれかひとつでも対応していないと「急速充電ができない」という結果になってしまいます。
充電器の注意点
PD規格に対応する充電器だとしても、必要な電力は機器(機種)によって異なります。
Pixel3では18wの出力可能な充電器が必要なので、仮に最大15w出力のPD充電器を使っても急速充電にはなりません。充電器の性能を超えたスピードにはならないので注意です。
もし他のデバイス(タブレットやノートPC)に同じ充電器を使いたい場合は、最大入力(w)の大きいデバイスに合わせて充電器を選んであげるとPixel3や他のデバイスとの使い回しも可能です。
例えば、出力が「30w(15V/2A)、18w(9V/2A)」に対応しているPD充電器なら、12インチモデルのMacBook、MacBook Proにも充電ができ、18w(9V/2A)のPixel3でも使うことができます。
USB-Cケーブルの注意点
USB-PDは、USB Type-C ケーブルのみで使用できますが、気をつけたいのは「USB Type-Cケーブル」の中には、PD対応していないケーブルも多くあることです。
USB Type-C to USB Type-C(形状)
USB-PDは、Type-Cケーブルに必ず搭載している規格ではないので、形状が同じでも「PD対応しているか?」は確認する必要があります。
Pixel3に同梱されているUSB Type-C to C ケーブルは「USB2.0」と表記されています。充電スピードにおいて結果は変わりませんが、データ転送には大きな差があります。もし不満のある場合は、「USB3.1 Gen1もしくは、USB3.1 Gen2」のUSB Type-C to C ケーブルに変えることをおすすめします。
またUSB3.1には、eMarkerというICチップが内蔵されており、このチップがデバイス同士がどのくらい電力やデータを流せるか?の情報をやりとりしてくれる安全性を伴った役割を持っています。
おすすめ最新USB-Cケーブル 形状:USB Type-C to USB Type-C ICチップ:USB3.1 Gen2 充電規格:USB PD(PD対応) |
充電器の種類
急速充電に使える充電器は、通常充電と同じく3つの種類あります。
充電器(アダプタ)
コンセントから給電するもっとも一般的な充電方法です。充電器は、Pixel3購入時に付属されており、充電するのに困るということはありません。もし純正の充電器が劣化や故障などで使えなくなったときには、USB PD対応の充電器(18w以上)が必要になります。
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーは、外出時や移動時にも充電ができるチャジャーとして利用している方が多いです。Pixel3に急速充電できるPD対応のモバイルバッテリー(ポートタイプ:USB-C)もありますが、現在はまだ選べる選択肢は少ないです。
ワイヤレス充電器
ワイヤレス充電器は、充電時のケーブルの抜き差しがなく、充電器に置くだけの手軽さが魅力的。
Pixel3を急速充電できるワイヤレス充電器「Pixel stand(10w)」もありますが、直接ケーブルを繋ぐ他の2つの方法より充電効率は悪く、充電スピードは遅くなってしまいます。あくまでもワイヤレス充電器の中では、スピードが早いくらいに考えておくべきでしょう。
おすすめ PD充電器 |
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Omars USB-C 29W
B07F1367YK
軽くてコンパクトなサイズの充電器
USB-C Power Delivery(PD)に対応していて、最大出力はPixel3と同じ18w(USB-Cポート)です。
安全基準をクリアした「PES認証」を取得しているので、過電圧や加熱保護など事故にならないシステム設計がされています。ポートはUSB-CとUSB-Aの両方があり、合計29Wの2台充電が可能。重さが82グラムで折畳式プラグになっていて、持ち運びを重視したい方におすすめです。
Anker PowerPort ll PD
B072KBJXXX
最大48w出力ができる充電器
パワーデリバリー対応のPixel3に対してフルスピードで充電を行うことができます。ノートパソコンは厳しいですが、PD最大出力は30Wとスマホやタブレットなど他のデバイスでも使えるパワーがあります。
またAnker社の独自技術であるPowerIQ 2.0(USB-Aポート)により、最大入力18Wまでなら端末を自動認識して、フルスピード充電が可能です。18ヶ月の品質保証もあるので長く使いたい方や、パワーのある充電器を求める方にオススメ!
おすすめ PDケーブル |
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Anker PowerLine II
AK-A8485011
PD対応のUSB-C to C ケーブル
データ転送も充電もとにかく早い。最大100W(5A)まで安定して出力することができます。最大データ通信も10Gbpsと映像でもサクサクです。他デバイスでは「MacBook Pro 13.3インチ」「MacBook Pro 15.4インチ」の急速充電にも対応。
ケーブルは、断線に強い素材ですが、少し硬いかなと感じる部分もあります。ただ急速充電ならAnker製と云われるくらい信頼のあるメーカーです。ケーブルに強度がほしい方におすすめ!
Weisheng USB-C & USB-C
B07GQK8D13
性能面ではアンカー製と変わりませんが、ケーブルが柔らかくて扱いやすいのが特徴です。また専用の収納ケースも付属されており、持ち運びに使うならこちらが便利です。
*対応機器
Nintendo Switch、4Kテレビ、Samsung Galaxy、SONY Xperia、Google Pixel、HUAWEI P20、MacBook、iPadなど
まとめ
これからは間違いなく、USB-CケーブルによるPD充電が主流となります。個人的にはメーカーやデバイス毎に異なるポートは無駄でしかないので、ポートだけはいっしょにしてくれると、いろいろな機器で使い回しができて嬉しいです。
充電器とUSB-Cケーブルは、充電規格や搭載チップによって、できることが大きく変わってしまいます。
チェックポイント 充電器は「PD対応&出力(18w)」 USB-Cケーブルは「PD対応&チップ」 |
購入するときは気にしてみてください。